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平成12年5月10日
島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
TEL:0852-36-8188
FAX:0852-36-8356

島根県感染症情報(月報) 4月(4/3〜4/30)

4月_月報 /週報の月集計データ /STD・基幹定点月報 /全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

  1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
赤痢:出雲保健所管内で1例   ツツガムシ:雲南保健所管内で1例
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告
・インフルエンザは全県的にほぼ終息したが、松江でややくすぶっている。
・A群溶連菌咽頭炎は浜田と益田での流行が止まった。
・感染性胃腸炎は全体に減少したが、出雲と浜田で、また1歳と20歳以上で増加した。
・水痘は松江と県央での流行が止まり、全体に減少した。
・百日咳と麻疹が松江でそれぞれ5例と6例報告された。百日咳はほぼ1歳以下、麻疹は1歳以上であった。
・流行性耳下腺炎は松江で小流行が続き、浜田でもやや増加した。
  3)眼科定点報告
・流行性角結膜炎が出雲、浜田から6例報告されている。年齢区分では20歳以上の成人層であった。
  4)性感染症報告
・性器クラミジア、性器ヘルペス、淋病の各感染症は、各地域とも20歳以上40歳未満に散発的に発生した。
  5)基幹病院報告
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は、県央と益田で70歳以上の高齢者に多く発生した。
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は散発的に各地域で70歳以上の高齢者の報告であった。
 
2.病原体検出情報(4月月報)
3〜4月に分離されたウイルスについて以下に記します。
インフルエンザ・上気道炎: 今シーズンは昨年末からA香港型が先行し、3月下旬(第12週)まで分離された。 一方、Aソ連型は第6週からA香港型と入れ替わるように流行し、4月上旬に終息しています。アデノウイルスは 2型を中心に1型が分離されています。
感染性胃腸炎: 1月の感染性胃腸炎からはSRSV(小型球形ウイルス)が検出されていますが、1月下旬より ロタウイルスのみが検出されています。
流行性耳下腺炎: ムンプスウイルスが分離されています。


 島根県感染症情報(月報) 4月(4/3〜4/30)